習い事で子供がふざけて遊んでしまったり、うるさくしたりすると、親としては「静かにしなさい!」ととにかく怒ってしまうことが多いと思います。
しかし、怒られてもふざけることをやめない子供も多いのではないでしょうか。
だとしたら、ただ怒るだけでは効果が薄そうです。
まずは、なぜ子供が習い事でふざけてしまうのかを理解し、その上で適切な対処をしていきましょう。
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なぜ子供はふざけてしまうのか
子供はなぜふざけてしまうのでしょうか。
それには子供なりの理由があります。
友達に引きずられてしまう
周りの雰囲気に引きずられやすい子は、ちょっとふざけている子がいると一緒になってふざけてしまうことがあります。
大人の関心を引きたい
先生や親の注意を引きたい、かまって欲しいという気持ちからふざけてしまう子もいます。
もっと自分を見て欲しい、かまってほしいという気持ちを素直に伝えることが出来ず、ふざけて怒られることで、大人の関心を引いていることがあります。
恥ずかしい
たとえば人前で何かをするのが恥ずかしいとか、あまり上手にできないから恥ずかしいという思いを、「ふざける」という行為でごまかしてしまう場合があります。
また、緊張を笑いに変えたいという心理が働いてふざけてしまうこともあります。
これは大人でもあることかもしれないですね。
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子供がふざける時に、親として出来る6つの対処法
自分の子供がどんな理由でふざけているのかを理解した上で、ふざけないようにきちんと向き合って話をしていきましょう。
頭ごなしに叱らない
「どうしてふざけるの!」と怒っても子供には伝わりません。
ふざけたら怒られることくらい分かっていてふざけているのですから、まずはその理由を聞くことです。
子供によって理由は様々ですし、1つだけではないかも知れません。
どうしてふざけたくなってしまうのか、理由を聞いてみましょう。
その時に大事なことは辛抱強く聞くことです。
子供にどうして、と聞いてすぐに「~だから」と理由が出てくることはまずありません。
小学校に入るか入らないかくらいの年齢では、大人に理由を聞かれても、自分の頭の中を整理してすぐに答えることは出来ないものです。
なぜふざけてはいけないのかを繰り返し説明する
ふざけると他の子の迷惑になるし、先生の迷惑にもなるということを繰り返し説明します。
社会には時と場所に合わせた行動があるのだということを、子供であっても理解する必要があります。
すぐには納得できないかもしれませんが、習い事に行く前に毎回きちんと話をしましょう。
自信を持たせる
恥ずかしさをごまかすためにふざけているなら、ふざけてしまう方がもっと恥ずかしいのだということを話し、もっと自信を持って取り組めるように導いてあげることも必要でしょう。
出来るようになるためにはどうすればいいか、練習を繰り返しするなど、出来るまで頑張るしかないということを伝えます。
その上で、親が一緒に出来ることがあればサポートしてあげましょう。
みんなも出来ないから頑張っている、そのための習い事なのだということが分かれば、ふざけずに頑張れるようになるのではないでしょうか。
出来たら褒める
いつもはふざけてしまうところでふざけなかったら、「今日はしっかりできたね」と褒めてあげてください。
子供はパパやママが喜んでくれることが大好き。
そうか、ふざけるよりも一生懸命やった方がパパもママもこっちを見てくれるんだな、喜んでくれるんだなと分かれば、自然とふざけないようになるでしょう。
ふざけるという行為の裏にあるものを汲み取る
子供は自分の感情をうまく言葉にできません。
「どうしてふざけるの?」と聞いても、子供自身もそれを言葉にできないことが多いものです。
なぜと聞かれても、「だってふざけたくなっちゃうんだもん・・・」と言葉に詰まってしまうかも。
もしもうまく理由が説明できないようであれば、辛抱強く待つとともに、どんな時にふざけてしまっているのか、よく見てみてください。
その子の性格や普段の行いから、「ふざける」という行為の裏にあるものを大人が汲み取ってあげなくてはいけないでしょう。
先生にも理解を求める
子供と話をしてふざけてしまう理由が分かったら、先生にもその旨を話して、今家でもちゃんと対応しているので、少し見守って欲しいということを話してみてください。
子供ですから、ふざけてはいけないということが分かったとしても、それをすぐに行動に移せない場合もあります。
そんな時に先生から頭ごなしに怒られてしまうと、やる気を失ってしまうかもしれません。
もちろん他のお子さんもいるので先生も怒らないわけにはいかないでしょう。
ですが、理由を話しておけば、先生の注意の仕方によってふざけることがなくなる可能性はあります。
子供としっかり向き合うことでしか解決できない
ちょっとしたことでふざけてしまうのは、別に特別なことではありません。
むしろよくあることで、特に男の子はちょっとしたことでもふざけてしまう傾向があると思います。
男の子は女の子と違って口が達者ではありません。
自分の気持ちを言葉にすることが苦手なものです。
だからあまり深刻に考えずに、「なぜこの子はふざけてしまうんだろう」ということを、子供をよく観察して理由を探ることが解決への一番の近道です。
その上で、
こっちを向いて欲しいと思っている
もっとかまって欲しいと思っている
スキンシップを求めている
恥ずかしさをごまかしている
など、裏に何があるのかを理解し、それに適した対応をしていくことが大切です。
他の親には理解されない可能性を忘れずに
一度言って言うことを聞いてくれれば子育てなんて苦労しません。
でもそれが出来ないのが子供です。
ただ、ふざけないで真面目にやっている子もたくさんいますし、一度で言うことを聞ける子がいるのも事実です。
ふざけない子の親からすると、ふざける子は単なる「しつけの悪い子」、親は「しつけも出来ない非常識な親」と映ってしまうかもしれません。
だから、苦情が出て習い事に居づらくなってしまうこともあるかもしれないですね。
その場合は、ふざけないで習い事に集中できるように親子で頑張っているところですと理解を求めるしかないでしょう。
しかし、何を言っても理解してくれない人はいますから、ふざけるのをやめられるまで親としては肩身の狭い思いをするかもしれませんが、ここは親としての正念場です。
子供の成長のために、親として今出来ることを精一杯してあげることです。
習い事でふざける子供への対処法・まとめ
小学校に入ったくらいの年齢では、まだまだふざけてしまうことがよくあります。
あまり深刻に考えず、まずは理由を聞いてあげましょう。
パパやママが怒ってばかりだと、余計にふざけてしまう可能性もあるからです。
親が真剣に子供と向き合えば、その気持ちはきっと子供に伝わります。
時間がかかってもきっと分かってくれると信じて、話をしてみてくださいね。