いくら片付けても、片付けたそばから散らかっていく…。
小さな子供がいる家庭では日常茶飯事の出来事です。
片付けをしない子供にイライラは募るばかりで、今日もまた怒ってしまったと自己嫌悪に陥っているパパやママは多いことでしょう。
しかしイライラしても片付けをしてくれるようになるわけではありません。
どうすればイライラせずにすむのか、子供がすすんで片付けをしてくれるようになるコツを紹介します。
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片付けが出来ない理由
どうして子供はいくら言っても片付けが出来ないんだろう、と思いますよね。
でもそれが分かれば、少しイライラがおさまると思いませんか?
片付け方が分からない
ただ「片付けなさい!」と怒っても、どうやって片付ければいいのか、その方法が分からないという場合があります。
片付けないといけないという必要性すら分かっていない子が多いのですから、片付け方など考えもしないでしょう。
散らかっていても困らない
部屋が散らかっていて困るのは大人の方ですよね。
掃除がしにくいとか、片付いていないと気持ちが悪いとか、理由は様々ですが、大人にとって片付けや掃除は当然のことであっても、子供にとってはそうではありません。
むしろ散らかっている方がすぐにおもちゃに手が届くし、便利だと思っているかもしれないですよ。
片付けをしない子供にイライラしない5つのコツ
片付けしない子供にイライラしないように、順を追って子供に片付け方を教えていきましょう。
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子供は片付けが苦手だということを理解する
まず、一人で上手に片付けが出来る子供などいない、ということを理解しましょう。
自分が子供の頃に、親に言われなくても部屋の片付けが出来たかというと、出来なかった人が大半だと思います。
子供には片付ける意味が分からないことが多いので、それを教えないでただ「片付けなさい!」と怒っても、子供はどうしようもなくて困ってしまいます。
だからまずは「子供は片付けが出来ない」というところからスタートしましょう。
そして、片付けをすることで、
どこに何があるか分かるようになる
欲しいおもちゃがすぐに探せるようになる
部屋が片付いていると気持ちがいい
掃除もしやすいから清潔な状態を保てる
ということを、子供に分かりやすい言葉で教えてあげてください。
子供が片付けやすい工夫をする
子供が片付けやすいように、どこに何をしまえばいいのか、ボックスや棚を使ってしっかりと分類をしていきます。
本は本棚にしまう
おもちゃはこの箱にしまう
学校の教科書などは机の上に立てて並べる
など、どこに何を置くべきかを一緒に決めます。
そして、使ったらこの場所に戻すんだよ、ということを教えてあげてください。
子供が小さいうちは、ボックスにしまう物の名前を書いて貼っておくのもひとつの方法です。
余計なものをあまり買わない
今は100均でも色々なおもちゃが売っていますね。
安いからという理由であれこれ買い与えていないでしょうか。
無駄にものが多いと収納スペースが足りなくなり、大人でもなかなか片付かないものです。
ここは思い切って、いらないものを捨ててしまって本当に必要なものだけを残すようにしてみてください。
この時大事なのは、親が勝手に捨てないことです。
子供と相談して、どこにしまうのかを考えながら「これはもう使ってないんじゃない?」と問いかけながら整理をしてみてください。
片付けタイムを作る
本当は次の遊びに移る前や、宿題が終わった後など、次の行動に移る前にその都度片付けが出来ればいいのですが、なかなかそうもいかないでしょう。
ですから、片付けをする時間を決めて、その時に一気にやってしまいます。
- ご飯を食べる前
- お風呂に入る前
- 寝る前
など、いつでもいいです。
ダラダラしないように、タイマーなどを使うのもいいですね。
子供はゲーム感覚だと片付けも楽しんでくれます。
「アラームがなる前に片付けを終わらせよう、よーいどん!」といってスタートすると、たぶん必死になって片付けをしてくれると思いますよ。
どっちが先にたくさん片付けられるかな?と親と競争するのもいいですね。
出来るようになるまでは一緒にやる
小さい子にとっては片付けというのはとても難しい作業です。
ですから、片付ける場所を教えても、片付け方を教えても、ただ部屋の隅におもちゃを寄せて終わり、ということもよくあることです。
出来るようになるまでは、親も一緒にやってあげてください。
親子の会話を増やす時間と考えれば、片付けも楽しいのではないでしょうか。
子供が片付け上手になるためには焦らないこと!
最初から上手に片付けが出来ることはありません。
一つずつ上手になっていけばいいので、一度教えたからといって、すぐに出来なくても怒らないでください。
あんまり怒ってばかりいると、言われるほどにやりたくない気持ちが出てきていしまい、親への反発心から余計に片付けをしなくなってしまうかもしれません。
そうならないように、出来るようになるまでじっと見守り、時にはさりげなく手伝ってあげることも必要です。
子供のやり方を批判しない
教えた通りに片付けをしなかったとしても、子供が子供なりに自分で片付けをした時にはそれをしっかり認めてあげましょう。
「これじゃ片付けたことにならないでしょ!」なんて頭ごなしに怒ってしまうと、せっかく片付けたのに怒られる、とやる気を失ってしまいます。
大人の事情を押し付けないこと
そもそもなぜ子供が片付けをしないとイライラするのか、それは大人の事情から来ていることが多いものです。
- 部屋が片付いていないとお客さんが来た時に恥ずかしい
- 自分が片付けるのが面倒くさい
など、「自分が困るから」という理由で子供に片付けをさせようとしても、子供を動かすことは難しいでしょう。
なぜ片付けをする必要があるのか、子供自身のために必要なのだということ、また、家族がみんな心地よく過ごすために片付けることが大事なのだということをしっかり話してみてください。
子供が片付けをしない時のイライラ対策・まとめ
何かが上手にできるようになるには、それぞれ個人差があります。片付けも、すぐに出来るようになる子もいればそうでない子もいるのです。
どうしてできないの!と怒ってばかりいるとますます子供のやる気が失われます。「子供の成長過程」と捉えてイライラしないことが大切です。