現在でも小学校で授業があるそろばん。
とはいえ、小学校ではそろばんの授業はどのくらいあるのでしょうか。
「そろばん教室に興味はあるけど、学校で習うんだったら学校の授業でそろばんの使い方を習わせればいいんじゃないか」と思うお父さん、お母さんもいるかもしれません。
そこで今回、小学校で習うそろばんの授業がどのくらいあるのかについて解説します。
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そろばんの授業時間
小学校でのそろばんの授業は、小学3年生と4年生の3学期に実施されます。
授業の進み具合にもよりますが、小学3年生ではおよそ3時間、4年生ではおよそ2時間です。
小学校全体を通してみると、そろばんを習う時間はわずか5時間しかありません。
そろばんの授業内容
それでは、この5時間で、どこまでそろばんを習うのでしょうか。
新学習指導要領の『数と計算』という項目では、そろばんを用いて足し算と引き算ができるようにすることが明記されています。
各学年の授業内容を見てみましょう。
小学3年生で習うそろばんの内容
3年生で習うそろばんの内容は次のとおりです。
そろばんの各部分の名称
そろばんの使い方
2桁の足し算(繰り上がりがあるもの)
小学校の低学年では、5を一つのかたまりとして認識できます。
そのため、5よりも大きい数は、6なら5と1、7なら5と2、といったように認識します。
ちょうどそろばんの5玉と1玉の関係と同じですね。
そのため、そろばんは数の認識を理解する上で最適な教具なのです。
小学4年生で習うそろばんの内容
4年生で習うそろばんの内容は次のとおりです。
そろばんをつかったさまざまな数の表し方
少数の足し算、引き算
定位点や桁の概念
4年生の授業では、3年生で習った内容をおさらいしながら授業を進めます。
ただ大半の生徒は、1年前に習ったことは忘れていることがほとんどです。
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掛け算や割り算は小学校では習わない!
注意しておきたいことは、小学校ではそろばんの授業で掛け算、割り算のやり方を習わないということです。
大まかなそろばんの仕組みを知った上で、簡単な足し引きができればいいという具合です。
そろばん経験者からすると、もったいないというのが本音です。
そろばんの授業でつまづかないために、事前にやっておいた方が良いこと
小学校の授業で初めてそろばんを習う子も多いと思いますが、授業をきちんと理解できるか不安ですよね。
そんな不安を払拭するために、最低限ここまで予習しておけば、小学校の授業は理解できるというポイントを紹介します。
授業が始まる前にやっておくこと
そろばんの授業が始まる前に、次の2点は理解しておくとよいでしょう。
5を一つのかたまりとして考えること
繰り上がりの概念を理解しておくこと
学力テストの対策を取ること
小学校の授業では、そろばんをほんの触り程度の内容しか習いませんが、だからといってないがしろにすることはできません。
学力テストではそろばんの問題がよく出題されます。
そのためにも、そろばんの使い方は理解しておきましょう。
もっとそろばんが上達したい場合
自宅学習でそろばんを練習する
計算の理解を進めるために補助として使うのであれば、市販の教材で学ぶのも一つの手です。
ただし、自宅学習の場合、掛け算、割り算のやり方を親が教えてあげなければいけません。
ときには、珠を弾く時にへんな癖がついて間違ったやり方をしていないか、つきっきりで見てあげることも必要です。
家事や仕事で忙しい場合、自宅での練習は親の負担になるかもしれません。
そろばん教室に通う
その点、そろばん教室に通えば、効率的にそろばんを指導してもらえます。
そろばん経験者からすれば、そろばんで計算力を上げようと思うのなら、教室に通って指導してもらうことをおすすめします。
実際に教室に通ってそろばんを習うのと、自宅で一人そろばんの練習をするのとでは、集中力や計算力の身の付き方が断然違ってきます。
小学校の授業で習うそろばん・まとめ
以上、小学校の授業で習うそろばんについて解説しました。
基本的に小学校で習うそろばんは、入門的な内容であり、小学校の授業だけでそろばんを使いこなすことはできません。
もちろん、そろばんには、新学習指導要領が望む教具としての役割もあります。
しかし、そろばんの効用は、数の概念の理解を助ける道具にとどまらず、正しいやり方で練習を続ければ、高い集中力と計算力という2つの能力を手に入れることができるのです(もちろん個人の差はありますが)。
経験者目線で解説してきましたが、小学校での授業をきっかけに、そろばんに興味をもってもらうお子さんが増えれば幸いです。