今回は、家で勉強する際に「なかなか集中できない」と悩む子供さんや親御さん向けに、集中力アップや勉強習慣を身につけるための方法についてお伝えしたいと思います。
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理想的な子供の状態をイメージして下さい!
まずは、ぜひ想像してみてください。
このようなお子さんに育ってくれたら理想的ではないでしょうか?
子供が決まった時間になったら勉強部屋に行って、毎日一定時間勉強する。
放っておいても自分で意欲をもって集中して勉強している。
勉強で出てきた疑問は自分で調べて解決したり、先生に質問して学ぶことを楽しんでいる。
子供を無理に塾に行かせたり、家庭教師を付けたりする必要がなく、学ぶ習慣がついている。
毎日勉強しているため、試験前に一夜漬けする必要がなく、前日はリラックスして眠る
まずは、親御さんが、子供の将来像、どのような人間に育ってほしいか、具体的にイメージすることが大事です。
子供は素直ですから、勉強習慣の有無は、ある程度、親の持っていき方で差が出ますし、親御さんの努力や工夫も必要です。
家で勉強することのメリット
まずは、家で勉強ができるとどのような良いことがあるかという点についてまとめました。
自由がある
・いつでも自分の好きな時間に勉強できる
・勉強部屋やリビングなど好きな場所で勉強できる
・音楽をかけたり、目の前に目標を掲げたり、周りの目を気にする必要がない
・一人で集中できる
・リラックスできる
お金の節約になる
・塾に行くと必要になる教材費や授業料などが不要
・家庭用学習教材は、家庭教師や塾より比較的安い
・移動がいらないので交通費などの節約になる
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なぜ家では勉強に集中できないのか?
それでは、なぜ、こんなにメリットがあるにもかかわらず、家で勉強に集中できない人が多いのか、ということについてまとめました。
娯楽的な誘惑が多い
気が散る原因の1つには、誘惑の多さがまず挙げられるでしょう。
スマホ
テレビ
本、マンガ、雑誌
パソコン
ゲーム
楽器やおもちゃ
おやつ、食べ物
家には、勉強が手につかなくなる誘惑がたくさんありますね。
時間がありすぎてダラダラする
いつでもできるは、いつまでたってもできないことと同じです。
学校に行けば、チャイムが鳴り、先生がやってきますが、家では自由です。
時間が決まっていないので、嫌なことを後回しにしてしまいがちですね。
時間があるからといって、好きなことを優先してダラダラするのも家で勉強できない原因です。
勉強できる環境が整っていない
机の上や周辺が散らかっていると、勉強する気になかなかなれませんね。
また、文房具がそろっていないと、やる気があるにも関わらず、勉強をストップせざるを得ません。
例えば、コンパスや定規が学校に置きっぱなしで家にないとか、消しゴムが無いとか。
ベッドが近くにあると、くつろぎ過ぎますので要注意ですね。
勉強方法が間違っている
勉強といっても、何をしたら良いかわからない子供もたくさんいますね。
ただ無意味に教科書をノートに書き写したりしているだけでは、理解できているのかどうかはわかりません。
また、わからない問題にぶつかってやる気がなくなったり、わからない部分をそのままにして終わっても成績は伸びません。
やらされて無理やりやっている
部屋に行けというから、とりあえず机の前に座ってみたけど、ただ座っているだけで何もやっていない。
すすんで勉強していない子にとっては勉強は苦になります。
将来の何につながるのかがわからないと、何のために勉強するのかがわからず、やる気はおこらないです。
生活習慣が乱れている
習い事が多くて疲れすぎている子。
また、早寝早起きなどの生活習慣や食生活が乱れている子供は、家だけでなく、学校や塾でも集中はできないと思います。
家で勉強するとき集中できるようになる工夫
大学受験を目指す高校生にもなれば、自分の力で自分の意志力をコントロールすることが可能です。
しかし、子供さんがまだ小学生の場合、一人で自分の意志をコントロールするのは難しいです。
ここからは、親としてできる子供の勉強の習慣づけサポートの方法についてお伝えしたいと思います。
集中できる環境づくりのお手伝い
勉強部屋でもリビングでも良いので、勉強の場所を決めたら、集中しやすい環境を整えるようにしてください。
少なくとも、すぐに勉強にとりかかれるような準備をする必要があります。
机の上は余計なものが何もない状態にする
教科書やドリル、家庭用教材、ノートなどの教材類を整理整頓してそろえる
文房具を一式そろえる
姿勢正しく座って勉強できるようにする
ベッドは近くに置かない
スマホ、ゲーム、おもちゃなど誘惑の多いものは目に入らない場所へ
テキスト類や文房具類など、足りないものが1つでもあると勉強がストップしてしまいます。
定規やコンパスなどを含め、必要なものはすべて手の届くところに準備しましょう。
また、自分で勉強前の環境を整える準備ができるようになったら褒めてあげましょう。
そして、褒めながら少しずつサポートを減らしてゆき、子供の成長を応援しましょう。
時間を決めるお手伝い
家では特に時間のメリハリをつけることが重要です。
好きなアニメが6時に始まるなら、5時から6時までは集中する。
食事の後、好きな番組を1つだけ見てから、1時間集中するなど。
また、親に言われてスタートするのではなく、「〇時から〇時まで勉強するよ」、と自分自身と約束をするようにもっていけると良いですね。
現実的で具体的な勉強の目標を一緒に立てる
小学生のうちは、ぜひ親が目標の細分化のお手伝いをしましょう。
明後日、漢字テストがあるのに今日200個覚えないといけない、など、目標が遠いとやる気がなくなります。
一日のタスクは、具体的に小さく細分化し、楽勝でできると思われる量に設定する必要があります。
願望から計画を立てて、できなくなってくじけるよりも、絶対にできる目標を毎日達成する方が長期的に効果があると思います。
例えば、宿題の後、「算数の家庭教材ワークを2ページ進める」などで良いので、小さな積み重ねを意識して、一日の勉強配分の計画立てのサポートをすることをおすすめします。
前の日に、翌日することをリストアップしておけるくらいになると毎日コツコツの準備万端ですね。
正しい勉強方法で毎日続けられるようにサポート
ただやみくもに教科書の内容をノートに書き写しているような勉強では、やっている気分になっているだけで、きちんと理解したとは言えません。
本当に理解できているかどうかは、おさらいテストをやってみたり、人に説明するといったアウトプットなどで確認できます。
おさらいテストの丸付けをしてあげたり、「これはどういうこと?」と、子供に勉強したことを説明をしてもらうなど、理解度を確認してあげてください。
心から勉強を楽しめる動機づけ
本来、人間の本能では、学ぶこと、新しいことができるようになることは楽しいことです。
勉強は本来楽しいものなのですが、心の奥から楽しいと思えるような声がけのサポートも必要だと思います。
「できないことが楽しくない」と思っている子供さんには、これまで積み重ねて頑張ってきたことをほめてあげましょう。
たとえ勉強が難しくても、今日は最低これだけの勉強をすると約束をして、それが守れたらほめてあげましょう。
「自分はやればできる!」と子供自身に自己肯定感を植え付ける声がけが大切です。
子供は素直ですから、否定的なことや、マイナスなことを言わないようにしましょう。
今日やった勉強が、次のテストの点数につながっているという実感が味わえるように、気持ちが明日に向かって前向きに取り組めるように、明るい声掛けを心がけましょう。
このような子供に育ってほしいというパパ、ママのイメージ、子供への心からの期待が、お子さんの成長を促すのです。
勉強の先にある楽しいことをイメージさせる
何のために勉強するのかわからない子には、勉強の先にある幸福なシーンを想像できるように声がけしてみてください。
「前に頑張ったら、この前のテストの点数良かったね!今日も頑張ったら、また点数アップにつながるかもしれないね!」
「お勉強がもっとできるようになったら、わからないお友達に勉強教えてあげようね!お友達も喜ぶかもね!」
「算数がもっとできるようになって、授業で発表したら、先生やみんなにほめられるかもね!」
今やっていることがどういうことにつながっているかをイメージできるようにサポートすることで、子供のやる気にスイッチが入るかもしれません。
ゲーム性を利用
例えば、勉強にゲーム性を取り入れることも良いかもしれません。
特に、時間をはかるというのは効果的です。
「10分で、何問解けるかな?」
「10分で、今日は、何文字漢字を書くことができるかな?」
タイマーを使って取り組むと、ルーチンワークのようになりがちなドリルも、毎日の楽しみのように転換できるかもしれません。
「昨日は10問ドリルの問題が解けたけど、今日は11問解けた!」と成長を実感できるかもしれませんね。
勉強開始のきっかけを作る
学校ではチャイムが鳴りますし、塾でも授業開始時間が決まっています。
それと同じように、家でも、一定の決まった時間がきたら、無意識に勉強をスタートするようなきっかけづくりをすることはおすすめです。
勉強時間をお知らせしてくれるスマホアプリ利用することもできます。
また、スタディサプリなど家庭学習で利用できる動画サービスなどを決まった時間に見るという習慣をつけることも、メリハリをつけるために有効です。
達成感の可視化:ごほうびシール
勉強をしたことに達成感を感じられるような工夫として、達成度の可視化が意外と効果的です。
大人にとっては些細なものですが、子供にとって嬉しいごほうびとして有効なものはシールです。
小さいけど達成感を感じられるごほうびに、シールを使うのもおすすめです。
可視化の例としては、カレンダーでも良いですが、簡単な勉強の達成表を作成し、終わったらシールを貼っていくというだけでも構いません。
もしくは、家庭用の教材ワークの各ページに終わったらシールを貼っていっても良いと思います。
子供は、どんどん集めることが好きですから、まだ終わっていないページを全部終わらせて達成したくなっていきます。
100円ショップで素敵なシールが購入できますし、子供と一緒に好きなシールを探しに行っても良いですね。
達成したことが積み重なっていき、それが目に見えていくと子供にとっては嬉しいものです。
継続の楽しさを味わえる方法ですね。
家で勉強する時に集中するコツ・まとめ
子供が毎日時間になったら自然と勉強する習慣が身についたとしたら?
将来、大学受験のために高いお金を出して予備校や塾に通わせることや、家庭教師に依頼して集中的な勉強をお願いする必要も少なくなるかもしれません。
家庭学習用教材のみで、すすんで勉強する子になってくれれば、こんなに将来が楽しみなことはないのではないでしょうか。
社会人になっても、仕事に関する勉強などは、ずっと続けてゆくものですね。
小さい頃から、何かについて自分で調べることや、自ら興味をもって学ぶという姿勢は、立派な社会人に成長してゆく上で必要な習慣ではないかと思います。
魚釣りでも、魚を釣って与えるだけでは、親にずっと依存してしまいますが、魚の釣り方を教えれば、自立して釣りを楽しめるようになりますね。
勉強も同じで、答えを教えるだけでは学ぶ楽しみを感じることができませんが、勉強の方法を身につければ、楽しんで勉強に取り組める子になっていくでしょう。
現役プロが教える「家庭教材の選び方3つのポイント」とは
私は塾を経営していることもあって、子供がいかに楽しく自然に勉強できるか?を日頃から研究しています。
そこで気付いたのは、「学習の楽しさの度合いは家庭で使っている教材で変わる」ということでした。
今は冊子・アプリ・通信教育など家庭学習用の教材がいろいろありますが、やみくもに買ってもお子さんに合わなければ、勉強がますます嫌いになってしまう可能性があります。
お子さんにぴったりの家庭学習用の教材選びには「3つのポイント」があります。
この3つのポイントを意識するだけで、お子さんが勉強に前向きになれて、しかもコスパもいい教材を選ぶことができます。
詳しくはこちらの記事で書いてますので、ぜひ読んでみてくださいね。