最近は小学校でも、「自主勉強」や「自主学習ノート」を課題として出す先生がたくさんいらっしゃるようです。
小学生なのに宿題が多いのは問題だ!と思われる親御さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし、自主学習は本来、子供さんの将来に大変役に立つ勉強方法です。
今回は、なぜ小学生のうちから自主勉強をするべきなのか、という理由についてまとめてみました。
ご興味があれば、こちらの記事もご覧ください。
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宿題と自主勉強の違い
まず、普通の宿題と自主勉強とはどういう点が異なるかということをお伝えしたいと思います。
宿題は先生から与えられてする受け身のものです。
しかし、自主学習は、課題を自分で決めて、すすんで学習する主体的な学習方法です。
言いかえれば、与えられる義務的なものが宿題、自ら学びたいことを追及して主体的に学ぶのが自主学習です。
それでは、なぜ小学生のうちから自主学習をすすめるべきなのでしょうか?
小学生のうちから自主勉強をするべき理由
ここでは、自主勉強をすることの利点についてまとめました。
自分で復習できれば塾や家庭教師が不要に!
忘れずに宿題をすることはもちろん当然のことですが、中学校や高校、更に大学へと進学したい場合、自分で勉強する習慣を身につけた方が圧倒的に有利です。
中学校や高校で塾に通ったり家庭教師をつけたりもできますが、学校の授業をしっかり受けた後に、自分自身で復習する習慣が身についていれば、十分力をつけることができます。
保護者にとっても、学校と自主学習だけで進学が可能になれば、塾や家庭教師にかかる費用を別のことに当てることができます。
毎日の継続学習は勉強の効率アップにつながる
宿題が出たらするというのは当然なのですが、毎日、継続して自主学習を行う習慣を身につけることは、生涯にわたってメリットがあります。
継続力は、あなどれません。
1つのことを継続することで、毎日、少しずつ創意工夫や改良改善を重ねてゆくことができます。
1日休むと感覚がなまってしまいますが、毎日継続することで、処理能力が早くなったり、勉強を楽にすすめるコツを自分で工夫して見つけてゆくことができます。
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好きな分野をどんどん伸ばすことができる
まんべんなく全ての科目で良い成績が取れるということも大切ですが、一つ得意な科目を徹底的に伸ばすという方法も将来のためには有効です。
例えば、英語に関して言いますと、英語力をどんどん磨いてゆけば、職業選択の幅は世界へと広がります。
また、コンピューターのプログラミングのスキルを磨いてゆけば、こちらも様々な分野で活躍できる可能性がありますね。
学校の宿題だけで、このような力を磨くことは難しいので、自分で工夫して好きな能力を磨く時間を毎日一定時間確保することは大切だと思います。
すすんで勉強する楽しさを知ることができる
勉強はなぜ楽しくないかというと、やらされているものだという感覚があるからかもしれません。
しかし、例えば、ゲームが大好きだとして、ゲームに関する雑誌が発売されたら、隅々まで読んで知識を得て、ゲームに関して様々な詳細を語れるようになったりしますね。
この時、やらされていてつまらないとは思わないと思います。
自分から進んで学ぶことは、本来楽しいことです。
新しいことを理解できたり、計算が早くなったりするとき、特に自分からできるようになりたいという気持ちをもって進んで取り組んでいるとき、勉強は楽しいと感じられると思います。
楽しくなってしまったらこっちのものですね!
大人になったら誰も教えてくれない!自ら学ぶしかない
学校に通っている間は、先生がいて、わからないところや新しいことを教えてくださいます。
しかし、いったん社会に出ると、先輩や上司から教えてもらうことはもちろんありますが、基本的に、自分から必要なことを自主的に学んでいかないといけません。
何から何までしっかり教えてもらえる環境はほとんど無いといえます。
最低限のことを教えてもらって、あとは自分で学ぶ。
わからないことは質問する、というのが現代社会の常識です。
ですから、このような習慣は、大人になって身につけるよりも、できるだけ早い段階で当たり前にしてしまう方が良いと思います。
自主勉強という課題が出てもできない理由
小学生のうちは、勉強するということがどういうことなのか、根本的にわかっていない子が大勢いるようです。
自主勉強を自由に勉強してください、といわれても、何をやって良いのかわからないというのが本音なのではないでしょうか。
何でも良いといわれてしまうと、最初は戸惑うかもしれませんね。
自主学習のネタの探し方
学校によっては、自主勉強や自主学習といえども、学校の方針に従うよう指示をするところもあるかもしれません。
しかし、多くの場合、自主学習は、自ら進んで勉強する習慣を身につけることが目的です。
ですから、基本的には、自分の興味のあることを自分なりのやり方で勉強してゆけば良いと思います。
ただ何かをひたすら書き写すだけでノートのページ数だけを埋めても、頭に全然残っていなかったら、時間と労力の無駄になってしまいますね。
どうしてもネタが浮かばない場合は、復習中心で良いのではないでしょうか。
学校の宿題以外に、20分~30分で終わるものでも良いので毎日勉強する習慣をつける努力をすると良いでしょう。
具体的には、自分でノートを作成しても良いですし、市販の問題集を購入して数ページずつ復習することもおすすめです。
1冊のノートに、様々な科目の内容を書き込むことが苦手な方は、各科目ごとのノートを準備しても良いと思います。
ノートには学習した日付を毎日書き込んでゆくと、継続している達成感が感じられて良いですね。
自主学習のネタやノート作成のコツ
自主勉強ノートや自主学習ノートの例は、インターネットを検索すると全国の子たちのノート画像で見れたりします。
大変きれいに書かれているノートもありますが、本来の目的は、きれいに書くことでなく、毎日学習する習慣をつけることです。
きれいにノートを書くに越したことはないのですが、頭にしっかり残っているかどうかがに焦点を合わせて取り組みましょう。
ただ何かをやみくもに書き写したところで、すぐ忘れてしまっていたら、時間も労力も意味がなくなりもったいないですね。
1人1人記憶の仕方は異なるので、自分の記憶にしっかり残るような勉強法を、自らの工夫によって導き出せると良いですね。
以下は、各科目の自主学習ノートのテーマの具体例です。
算数が好きならば
算数の問題をおさらいするノート
文章題に特化した練習ノート
数学検定の勉強をする
国語が好きならば
漢字検定の勉強をする
絵本や本をを読んだ感想を書くノート
教科書のお話の要点のまとめを作文するノート
エッセイや日記を書く
創作の物語を書く
新しい言葉を調べるノート
新聞の面白い記事を紹介するノート
社会が好きならば
地元の歴史的な場所を訪れて調べたことを書くノート
歴史博物館訪問レポート作成
歴史上の人物を調べるノート
日本の地理クイズを作る
都道府県クイズを作る
世界の国旗を調べる
世界の国について調べる
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理科が好きならば
理科で興味のあることについて調べたことや発見したことを記録するノートを作成
★理科のテーマの例:宇宙、星、昆虫、恐竜、天気、植物、動物、海の生き物、など
友達に答えてもらう理科クイズを考える
自然現象の「なぜ」を調べる
★なぜなぜテーマの例 :なぜ雪は降るの? なぜ虹は出るの?
外国語に興味があるならば
単語の練習
外国語と日本語の意味やつづりを比較する
音読練習して記録していく
外国語で日記を書く
英検などの試験勉強をする
図画工作が好きならば
絵ばかりを描き続けるノート(スケッチブック)をスタートしてみる
★絵のテーマの例:恐竜、花、食べ物、昆虫、乗り物、動物、景色、アニメ、漫画、人物画、など。
有名な画家や漫画家のアートをいろいろ調べてみる
好きなアーティストの人生について調べてみる
アートの歴史について調べてみる
何かを作って写真を撮って記録していく
家庭科が好きならば
夕食のお手伝いをして、料理の作り方について学ぶ
手芸の作品を作って記録していく
コンピュータが好きならば
プログラミングを学ぶ
オリジナルホームページを作成してみる
オリジナルゲームを作成してみる
※プログラミングなどに関しては、パソコン教室などで学ぶ必要があるかもしれませんね。
小学生から自主学習をするべき理由・まとめ
これから先は、アクティブラーニングが重視される時代に変わっていくように思われます。
先生からいわれて受け身の学習をすることよりも、自ら進んで学びたいことを調べて学んでいく姿勢を育てることが将来的に価値ある力になってゆくことでしょう。
どんな時代になっても、新しい環境に適応して成長してゆくためにも、すすんで学ぶ力、好奇心をもって興味のあることを調べたり分析したりする力を養うことが大変重要になってくると思います。