最近は小学校の低学年の子供でも、夜の10時~11時くらいまで起きている子がいるそうですね。
朝は寝不足でご飯も食べずに学校へ行く子供もいるのではないでしょうか。
子供が夜更かしをするのは親の責任が大きいです。
将来のために、生活のリズムを早い段階で立て直す必要があります。
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子供が夜更かしをしてしまう3つの原因
子供が夜更かしをするのは、親が原因であることが多いです。
小学校の低学年くらいですと、以下のような遊びたい欲求が優先しますし、「早く寝ないと健康に悪い」といった概念はもっていません。
テレビを見ていたい
ゲームをしたい
マンガを読みたい
ですから、親が大事なしつけとして、生活のリズムを作ってあげることが重要です。
活動量不足
学校へ行っている日は体育もあるし、休み時間もあるのでそうでもないかもしれませんが、休日に家でゆっくり過ごしていると活動量が少なくて、夜眠くならないかもしれないですね。
休日に夜更かしをすると、そのリズムを1週間ひきずってしまいます。
夕食の時間が遅い
共働き家庭では仕方のないことかもしれませんが、仕事の帰りが遅いと夕食も遅くなってしまいますね。
食事後しばらくの時間は、まだ胃腸が消化活動をしているため、眠りたくても眠れず、つい夜更かしになってしまいがちです。
塾通い
塾から帰ってくるのが夜8時、9時となってしまうと、それから夕ご飯を食べる子、宿題をやる子もいるでしょう。
そうなると必然的に寝る時間も遅くなってしまいます。
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子供が夜更かしをすることの6つのデメリット
小学生は成長期のまっただ中にいます。
たくさん眠って身体も心も大きく成長してゆく時期に、夜更かしをしてしまうことには次のようなデメリットがあります。
睡眠時間が減る
小学生低学年でしたら、10時間くらいはしっかり寝たいところです。
朝6時に起きるとしたら夜8時、7時に起きるとしたら夜9時には寝ないと睡眠時間が確保できません。
親と同じような時間、10時や11時に寝るとなると、7時間~8時間の睡眠時間となってしまいます。
睡眠の質が低下する
夜更かしを続けてゆくと、体内時計が乱れてくるので、夜になっても眠くなりません。
逆に、昼間は眠くてぼーっとしたりします。
生活のリズムがしっかりしている子は、夕食を食べてお風呂に入ると自然に眠くなってきますが、夜更かしばかりしているとなかなか眠くならないので、寝つきも悪く、眠りも浅くなってしまいます。
成長ホルモンが分泌できない
子供の成長に欠かせないのが成長ホルモンです。
このホルモンは、寝入ってから2~3時間くらいのうちに最も分泌量が増えることがわかっています。
成長ホルモンが少ないと、身長などに影響が出てきます。
成長ホルモンは、以前は夜10時~2時に分泌されているといわれていましたが、今ではこの時間帯に限らず、最初のレム睡眠(深い眠り)の時にたくさん分泌されるということがわかっています。
分泌量は眠りの深さと関係があるので、時刻によって変わるわけではありません。
ただ、子供ですから、朝起きる時間と必要な睡眠時間を考えると、どんなに遅くても夜10時には眠っていてほしいですね。
肥満を招く
夜更かしすると成長ホルモンと自律神経のバランスが変化し、肥満を招くという研究があります。
平成元年の富山県生まれの赤ちゃん1万人を対象にした富山大学の「富山スタディ」という研究です。
3歳時点の睡眠時間が11時間以上の子と9時間未満の子を比較すると、中1時点で肥満率が1.6倍も異なるというものです。
もちろん、肥満は睡眠だけではなく、遺伝や食事の仕方も大きく影響するため、肥満に関係する項目をできるだけ点数化してグループ分けをし、可能な限り同じ条件で比較できるようにして調査をした結果だそうです。
参考リンク3歳時の生活習慣と中学1年時の肥満
学力の低下
夜更かしすると、自然と睡眠不足になります。
学校へ行く時間は変わりませんから、どんなに遅く寝ても朝は同じ時間に起きなくてはいけません。
睡眠が足りない状態は、つまり、脳が休息できていない状態となりますから、脳の神経細胞の働きが悪くなってしまいます。
大人でも同じことが言えますが、眠い頭でいくら勉強しようとしても、先生の言うことは頭に入ってきません。
睡眠不足が続けば、学校の成績にも影響が出てしまいます。
朝食抜きになる
夜更かしのせいで、朝きちんと起きれず、ギリギリまで寝ていたら、しっかり朝食を食べる時間が確保できなくなります。
結局何も食べずに学校へ行くことになる、といったこともあるのではないでしょうか。
脳を働かせるにはブドウ糖を必要としますが、何も食べない状態ですと必要な栄養分が足りない状態になります。
頭が働かない
やる気が出ない
めまい
立ちくらみ
頭痛
などの症状が起こることもあります。
子供の夜更かしを防ぐ6つの対処法
それでは、子供が夜更かしをしないようにするには、どういった方法が考えられるでしょうか。
改善策を6つまとめてみました。
生活のリズムを朝型に変える
前の日にどんなに遅く寝たとしても、朝5時など、思い切っていつもより早い時間に子供さんを起こしてみてください。
「早寝早起き」よりも「早起き早寝」の方が早くリズムを取り戻せます。
学校がある平日ですと、授業に支障が出るかもしれませんが、土曜日など学校がない日にこの方法はおすすめです。
いつもより早く、ぐっすり眠れれば朝の目覚めも良くなります。
これを何度かくり返して、朝型の生活に変えていきましょう。
親も早く寝る
親が起きてテレビを見ていると、「僕(私)も見たい!」となってしまいますよね。
ですから、親も一緒に早く寝てしまいましょう。
家事をさっさと済ませて寝るか、朝早く起きてやるなど時間をずらし、「もう寝る時間だから」という習慣を家族で実行してみてください。
朝食をしっかり食べる
朝ご飯を食べると身体が活動を始めます。
学校へ着いてから勉強する頃には脳もきちんと働ける状態になっているので、勉強にも集中できるでしょう。
日中適度に身体を動かす
学校へ行っている日はあまり心配しなくていいと思いますが、休日に家の中でだらだらと過ごしていると活動量が少なく、夜眠くなりにくいです。
別にどこか遠くへ行く必要はないので、買い物に一緒に行ったり、公園で遊ぶなどして、適度に身体を動かすようにしてください。
ゲームは寝る1時間前までにやめる
目からの光の刺激がメラトニンという睡眠ホルモンをコントロールしています。
寝る直前までゲームやスマホの画面を見ていると、メラトニンが分泌されにくくなるため眠くならないのです。
ですから、睡眠の質を高めるためにもゲームなどは寝る1時間前にまでにやめるようにしましょう。
夕食を小分けにする
塾のある日は行く前に少し食べて、帰ってきたらうどんや雑炊など消化の良いものにします。
それだけでも胃腸の負担を減らすことができて、眠りやすくなります。
仕事で遅くなってしまいそうな時は、パパやママが帰ってくる前に少し何かつまめるように、軽いものを常備しておくといいかもしれません。
子供が夜更かししないための対処法・まとめ
子供の頃の生活習慣は、大人になってもなかなか直らないものです。
しかも、成績や肥満にも影響する可能性があるとすれば、何としても小さいうちに見直しておきたいものです。
子供の睡眠時間確保は親の責任が大きいです。
健康な身体作りや成績アップのためにも、十分な睡眠時間を確保できるようサポートしてあげてください。