新年度や新学期が始まった時など、新しい環境に慣れるまでの間は、新しいお友達ができるかどうか、誰もが不安な気持ちになりますね。
今回は、友達の作り方や、話しかけ方のコツについて、まとめてみました。
お友達ができるかどうか、不安で緊張している方のお役に立てればと思います。
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友達の作り方・3つのコツ
友達がいない場合、やみくもに友達に話しかけて、変な空気になってしまい、落ち込んでしまうことがないように、友達作りのコツや心構えをまとめました。
1人友達ができるかどうかが最初のカギ
まず、全員と仲良くなれるわけではないことを心にとめておきましょう。
大学生や社会人になっても、誰とでも友達になれるわけではないことを、まずは知っておくことが大切です。
ただし、学校生活は毎日続き、小学校なら6年間、中学や高校なら3年間は続きます。
お友達が1人もいない学校生活と、お友達が1人でもいる学校生活では、学校の居心地の良さは圧倒的に変わります。
1人の気の合うお友達を作ることができたら、2人目も3人目も、楽に作れるようになります。
ですから、たくさんのお友達を作ろうと意気込むよりは、まず1人、話をできるお友達を探そうという気持ちでスタートすると良いと思います。
いちいち、へこまない
勇気を出して話しかけてみたけど、相手はそっけない素振りだった、とか、ちょっと冷たくされてしまった、ということもあるでしょう。
でも、そこで、いちいち考え過ぎないでおきましょう。
タイミングが悪かっただけかもしれませんし、たまたまとても忙しい時に話しかけてしまったのかもしれません。
「また今度話しかけよう」と思いましょう。
明らかに嫌われているという場合を除き、多少、そっけない素振りがあっても気にしないでおきましょう。
友達作りは、誰もが最初からうまくできるわけではなく、みんな大人になってゆく上で、いろいろと失敗を通して学んでゆくものです。
友達の作り方やコミュニケーションの取り方も、漢字や計算ドリルと一緒だと考えましょう。
いろいろな工夫と試行錯誤が必要です。
間違えて、やり直して、どんどんうまくなってゆくものです。
人との距離も、遊びや喧嘩を通して学んでゆかないといけないと思います。
学校は、将来のための、練習の場、失敗の場です。
当たって砕けろの精神で、最低限のスキルを身につける練習の場だと思って、小さな失敗を気にせずに、どんどん勇気を出して話しかけてみましょう。
慌てない・焦らない
友達を作ろうと思うと、焦ってしまうかもしれません。
特に、友達作りの上手い子は、どんどん新しいお友達を作っていきますので、自分と比べて不安になってしまうこともあるでしょう。
しかし、友達というのは、同じ時間を過ごすことで、「友達になってゆける」ものでもあります。
友達が欲しいがために、無理に相手に合わせても、自分が苦しくなったりしますし、友達関係も長続きしないでしょう。
自分が居心地が良いと思える友達は、必ず現れますので、焦らず、慌てず、自分と共通点がある人や、性格が合うお友達を見つけるようにした方が良いと思います。
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友達への話しかけ方・8つコツ
初対面どうしですと、なかなか最初は何を話して良いものか迷いますね。
あまり緊張することなく、気軽に話しかけられるきっかけになるような話題をまとめました。
あいさつをする
挨拶は、すべての会話のきっかけとなります。
これは学校生活のみならず、大人になって社会に出てからもずっと続くものです。
挨拶をしっかりしていれば、必ず、会話につながるきっかけが生まれます。
「おはよう」や、「こんにちは」だけにとどまらず、その後、次のようなお天気や学校行事の話などを加えるだけで、会話が進むかもしれませんね。
「今日はちょっと寒いね!(暑いね!)」(天気・気温)
「学校の前で、さっき可愛い猫を見たよ!」(ニュース)
「今日は〇〇(学校行事)がある日だね!」(予定)
「先生が言ってた〇〇持ってきた?」(持ち物・忘れ物)
名前を呼んで話しかける
自分の名前を呼ばれて話しかけられて嫌な思いをする人は少ないようです。
つまり、名字や名前で呼ばれて話しかけられることは、相手にとっては、とても嬉しいということです。
例えば、自分が、どう話しかけられると嬉しいかを考えてみると良いでしょう。
「ちょっとそこの人!おはよう!」という話しかけられ方よりも、「〇〇さん!おはよう!」としっかりと名前で呼んで話しかけられた方が、随分印象が良くなります。
相手の名前をまだ覚えていない場合は、自分から自己紹介してみることもおすすめです。
「おはよう!私は、〇〇です。お名前は何さんでしたか?」といった感じで話しかけて、それからは〇〇さんという名前を呼んで、話しかけると良いと思います。
共通点がある子に話しかける
小さな接点や、ささいな共通点でも良いので、何かしら共通のものがある人に話しかけることも1つの方法です。
自分との共通点を見つけるためには、クラスメイトがどんなことに興味があるのか、どんなことが得意なのかなどに、興味を持つことが大事ですね。
住んでいる町
「〇〇さんって、私と同じ町内に住んでいるんですよね!〇〇(地域の有名なもの)って知ってますか?」
誕生月
「○○さんって、1月生まれなんですか?私もです。ちなみに、何日に生まれたの?」
ペットを飼っている
「○○さんは、犬飼っているの?私も犬を飼っています。うちの犬は柴犬だけど、○○さんの犬は?」
好きなものや好きなこと
「〇〇さんの筆箱のキャラクター、私も好きなんだ!可愛いね!どこで買ったの?」
得意なこと(スポーツ・習い事)
「〇〇さんは、サッカーが得意なんだね。僕もサッカー好きだから、今度教えてくれる!」
相手の変化に気づく
相手の変化に気づくためには、毎日よく相手を観察していないといけないのですが、昨日と今日で何か変化があったら、それを話題にしても良いでしょう。
注意すべき点は、批判をしないことです。
できるだけ「いいね」とほめてあげたり、感想を言うことを心がけましょう。
健康
「今日はなんかいつもより元気が良いね!何か良いことがあったの?」
髪形
「あれ、髪の毛が短くなったね!さっぱりしてカッコよくなったね!」
持ち物
「今日は新しい靴だね!オシャレだね!」
リアクションをする
別のお友達同士が話している場面に出くわしたり、1人のお友達が数人の友達に向けて話をしている場合に、自分に直接話しかけられていない場合でも、その子に対してリアクションすることも1つの方法です。
- 「へえー!」と驚く。
- 「すごい!」とほめる。
- 「うふふふ!」と笑う。
- 「大丈夫?」と心配する。
特に、笑うことは一番おすすめです。
相手が周りを笑わせようとしていたら、たとえ、それが面白くない場合でも、笑ってあげられる心の優しさがあると、友達はたくさん作れます。
リアクションの良い人に対して、人はもっと話しかけたいと思うものです。
助ける・助けを求める
困っている子を助けることや、自分が困っている時に、誰かに助けを求めることがきっかけで良い関係が築けることもあります。
大切なことは、話しかける勇気です。
助ける
1人ぼっちで教室を移動しているお友達に、「一緒に行かない?」と一言声をかけてみることや、おどおどしていて、何か心配事や不安がありそうな子に、「どうしたの?」と声をかけてあげることも良いでしょう。
怪我をしている子をサポートしたり、泣いている子に優しくしたり。
親切な行為や、思いやりを持った行動、優しい言葉がけは、人生のどの場面においても、お友達作りにとても大切なことです。
助けを求める
勉強でわからなかったところや、聞き洩らしたところ、メモを取り損ねたところを近くの席の子や、いつも真面目に授業を受けている子に聞くということも良いと思います。
消しゴムやコンパスなど、忘れ物をしてしまった時や、教科書を見せてほしいといった時にも、勇気を出して親切な子に助けを求めることも良いでしょう。
助けてもらった場合は、しっかりと「ありがとう」を伝えることを忘れないようにしましょう。
ただし、宿題を見せてもらうとか、やってもらうといった、失礼なお願いはやめましょう。
前回の話の続きをする
前日や、数日前に話した内容のことを覚えておいて、それを話題にすることもとても有効です。
相手は、「覚えていてくれた」という事実が嬉しいですし、興味を持ってくれていることで、話をしやすくなるでしょう。
「先週末、サッカーの試合を見に行くって言ってたけど、結果はどうだった?」
「〇〇ちゃんは、火曜日は、たしか〇〇を習ってるんだよね?楽しかった?」
「この間〇〇ちゃんが教えてくれたアニメ見たよ!あの番組、面白いね!」
何かの委員になる
クラスで、何かの委員や係になることは、おすすめです。
皆が少し嫌がるような、ちょっと面倒なことを引き受けることで、クラスメイトから感謝されるようになります。
委員や係になると、クラスメイトに対して、話しかける必要性が出てきます。
皆のために何かクラスで貢献することで、自分も活動的になり、雰囲気も徐々に行動派のように変わってゆくかもしれませんね。
親切な人や、明るいオーラのある人に人は集まってゆきます。
初めは、係などの仕事を面倒だと思うこともあるかもしれませんが、皆のお役に立てるようにという優しい気持ちで真面目に取り組んでいくと、きっと良い結果につながることと思います。
友達の作り方、話しかけ方のコツ・まとめ
友達はいくら待っていても自然にできることはないでしょう。
話しかけられるのをいくら待っていても、なかなか難しいと思います。
気持ちを切り替えて、失敗してもいいので、積極的に声をかけてみることをおすすめします。
何事も、自分から勇気を出して動かなければ変化を起こすことはできませんので、初めは緊張するかもしれませんが、少しずつで良いので勇気を出して頑張ってください。
無理は禁物ですから、良いタイミングを見計らって、リラックスして行動に移すことができると良いですね。