ピアノやバレエと比べるとそろばんは華やかさには欠ける習い事かもしれません。
でも子供の習い事としては、大人になっても役立つ要素が一杯の非常におすすめの習い事です。
そこで今回、そろばんを習うとどんなメリットがあるのか、またデメリットはあるのかなど、詳しく紹介します。
スポンサーリンク
そろばんを習うことのメリット
小さいうちからそろばんを習うことは、メリットだらけといっても過言ではありません。
そろばんというと「暗算ができるようになる」と、計算力の面だけが注目されがちですが、それだけではありません。
集中力がつく
実際にお子さんをそろばん教室に通わせた保護者の方の口コミなどをみても、ほとんどの方が言っているのが「集中力がついた」ということです。
私の運営するそろばんスクールでも、最初は落ち着きのなかった子が、だんだんと集中力を付けてきていることを実感しています。
そろばんは答えを出すのに、短い制限時間があります。
集中して解かなければ正解にはなりません。
普段からそろばんで集中することに慣れていると、ここぞというときにしっかり集中できる子になります。
ですから、小学校に入る前にそろばんを習い始めた子は、学校に入ってからもしっかり落ち着いて先生の話を聞けるようになります。
算数に苦手意識がなくなる
そろばんを習うことで数に親しみ、「計算は難しくないんだ!」ということが分かると、算数への苦手意識がなくなります。
最初は足し算が苦手で算数が嫌いだといっていた子でも、そろばんが出来るようになると逆に計算が面白くなる、算数が好きになるということもありますよ。
計算が早くなる
そろばんは計算能力を高めるだけではありませんが、計算するスピードが早くなるというのはやはり最大のメリットではないでしょうか。
学年が上がるにつれて算数、数学も問題の難易度が上がっていきますし、計算だけでは点数が取れなくなっていきます。
しかし、基礎としての計算力がある子は、問題を解くのも早いし正確です。
たとえば、どんなに難しい因数分解も、やっていることは加減乗除(+ー×÷)です。
これが正確に出来なければ、いくら公式を暗記しても意味がありません。
ですから、基礎的な計算力をつけるというのは今後の勉強にも大いに役立ちます。
勉強が楽しくなる
集中して先生の話が聞けるようになり、問題を解くことに苦手意識もなくなりますので、勉強自体が楽しくなります。
自分で答えを出す快感を知っていますから、学ぶことや知ることが楽しいと思える子になります。
家計に優しい習い事
習い事で気になるのが月謝だと思います。
水泳や英語などは週に1回で月8~9千円くらいです。
ピアノなどの芸術系になるともう少し単価が上がりますし、バレエやスポーツ系はウェア代などレッスン以外にかかる費用もバカになりません。
その点そろばんは比較的月謝が低めです。
授業の回数にもよって違いますが、安くて5千円台、高くても1万円ちょっとです。
スポンサーリンク
そろばんを習うことのデメリット
そろばんを習うことのデメリットは、正直言ってほとんどないのではないでしょうか。
もしあえて挙げるとしたら、通う回数でしょうか。
そろばんはとにかく練習量が大事です。
繰り替えし、繰り返し、何度も問題を解くことによって計算の精度が上がっていきます。
ですから、週に2~3回通う教室が多く、もし他の習い事と掛け持ちしている場合は遊ぶ時間がなくなってしまうとか、習い事の送り迎えの時間が増えて大変、ということがあるかもしれません。
いくつからでも始められるそろばん
まさにメリットだらけといえるそろばんですが、いくつから始めるのがいいのでしょうか。
そろばんを始める年齢には特に決まりはないので、子供が興味を持ったらいつでも出来る、というが魅力ですね。
とはいえ、あまりに小さい2~3歳ではそろばんを与えてもジャカジャカ振り回して音を楽しむおもちゃになってしまうかもしれません。
ですから、数や文字に興味を持ち始める5~6歳、幼稚園や保育園の年中、年長さんくらいがちょうどいいのではないでしょうか。
この頃から数に親しんでおくと、小学校へ入っても勉強に対する苦手意識がないですし、何より「計算が出来る!」と思えることは、子供にとっても大きな自信になるでしょう。
では小学校に入ってからじゃ遅いのかというと決してそんなことはありません。
本人がそろばんに興味を持って、やりたいという気持ちさえあれば、いくつからでも始めることができます。
もちろん、大人の習い事としてもおすすめですよ!
今、大人になってからそろばんを習い始める人も少しずつ増えているようです。
私のスクールでも、大人の方から「習いたい」と問い合わせがあります。
密かなそろばんブームがきているのでしょうか。
一心不乱に計算に集中するというのも、新たなストレス解消法になるかもしれないですね。
まとめ
そろばんを習うことのメリット、デメリットをまとめてみました。
まさにメリットだらけの習い事だということがお分かり頂けたと思います。
まずはお子さんが興味を示すかどうか、そろばんをひとつ与えてみてはいかがでしょうか。
最初は珠をはじいて数を数えるだけでもかまいません。
そのうち実際に計算してみたくなってきたら、お近くのそろばんスクールに行ってみるといいでしょう。