小さい頃は、お友達と喧嘩をしてもすぐに忘れてしまい、家に帰ってきてまで悩んでいるようなことは少なかったと思います。
でも、小学校に上がるとそれまで遊んでいた子とは違うタイプの子もいて、子供なりに人間関係が難しくなってきます。
子供に悩みを相談されたら親としてどこまで介入すべきなのか、どうアドバイスをすればいいのかということについてお話しします。
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まずはしっかり話を聞くこと
大人からすると「そんなことで?」と思うようなことで子供は悩んだりしますが、子供にとっては真剣な悩みです。
どんなに小さなことでも、子供が自分から相談してきたら適当にあしらったりしないで、しっかり向き合って話を聞きましょう。
話すことでスッキリすることもある
大人でもただ愚痴をこぼしたい時があるように、子供にだって「話を聞いて欲しい!」と思う日があります。
小さな悩み事であっても自分の気持ちを受け止めてもらった、というのは子供にとってとても安心できることです。
小さな子にはこの安心感が大事。
どんな話でも相談できる環境作りは、親子の信頼関係を強めます。
共感する
話を聞いて、そうだったの、大変だったね、と共感することを忘れずに。
「それはあなたが悪いんじゃない?」というように、余計な口を挟まないことです。
せっかく話しているのに、自分が怒られているような気持ちになってしまい、悩みを話すこともしなくなってしまうかもしれません。
話を聞くときは、うん、わかるよ、など適切な相づちを打ち、話を聞くことに集中しましょう。
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話を聞いても解決できない時の4つの対処法
話を聞いて子供が安心し、悩みに立ち向かう気持ちが出てくればいいのですが、なかなかそうもいかないことだってあります。
そんな時にはどうすれば良いのでしょうか。
先生に様子を聞いてみる
学校のことであれば、先生に相談してみることもいいと思います。
ただ、その時に「うちの子がこんな目に遭ってます!」と苦情を言うのではなくて、家でこのような悩みを打ち明けてくれたのですが、学校での様子はどうでしょうか?と聞くようにします。
お友達との関係など、大人から見た様子はどうなのか、客観的な意見が聞けると思います。
トラブルや悩みの背景がわかれば、対処法が見つかるかもしれません。
相手の子に理由を聞いてみる
子供へのアドバイスというのはとても難しく、小学校低学年くらいの子供だと、嘘をついているわけではないものの、自分に都合のいいように話をすることがあります。
「自分は何もしていないのに仲間はずれにされた」
「○○くんがとてもイヤなことを言ってくる」
など、色々訴えてくることがあっても、背景に何があるのかが分からないとアドバイスのしようもありません。
一方だけの話を聞いてアドバイスをしても、それが適切かどうかは分からないので、逆効果になってしまうこともあるからです。
ですから、何かイヤなことをされたら「どうしてそういうことをするの?」「どうしてそんなことを言うの?」と、その場で子供に理由を聞かせるようにしてみてください。
その理由によっては、自分が気をつけなくてはいけないこともあるでしょうし、全く理由がなくイヤなことをされるなら、その場で先生に相談するなど、違う対処法を教えてあげられる可能性もあります。
自分はどうしたいか考えてみる
悩み事に対して、その子自身がどうしたい、どう解決したいと思っているのか、それを考えさせてみてください。
たとえばイヤなことを言ってくる子にそれをやめさせたいなら、「イヤだ」という気持ちをはっきりと伝える必要があります。
それでその子と遊べなくなるかもしれませんが、イヤな思いをしながらそれを我慢して付き合うことは、健全な友達関係とは言えないでしょう。
最終的には子供自身が解決していかないといけないことなので、相手の子とは合わないから遊びたくないのか、イヤなことをしなければ遊びたいのか、自分の気持ちをはっきりさせた上で、これからどうすることが一番いいことだろう?ということを一緒に考えてみてください。
自分との違いを受け入れる
小学校に入って交友関係が広がっていくと、色々なタイプの子がいますから、どうしても仲良くできない子も出てきます。
でも、それが当たり前なのだということを話して聞かせましょう。
学校では「みんな仲良く」ということを教えますが、それは不可能です。
どうしても仲良くできない子もいる、でもそれでいいんだということを教えます。
仲良く出来ない、合わないということと、喧嘩をすることは違います。
いじめたり、いじめられたりしなければいいのであって、合わない子とも適度な距離感で付き合うことは出来るはずです。
お互いの違いを受け入れて、あの子はあの子、自分は自分、と自分の世界を楽しめるようになれば、人間関係で悩むことは少なくなります。
それでもイヤなことを仕掛けてくる子はいるでしょう。
だからといって、相手にしないことが大事。
そんな人とは関わらない、という付き合い方も学んでおくと、大人になってからも役に立ちます。
子供の力をもっと信用しよう
子供だからなかなか思うように物事が進まなくて、いつまでも悩んでいるように見えて、親としてはハラハラすることと思います。
そして、あれこれアドバイスしたくなるでしょう。
でも大丈夫。
子供には自分で問題を解決する力が備わっています。
それを高めるには、親のひと言が大事。
子供のことを信頼して、「大丈夫だよ」と言ってあげてください。
つまづいても転んでも、この子には立ち上がる力があると信じて寄り添う気持ちが、子供を強くします。
どんなに辛い思いをしても、子供自身が自分の力で乗り越えなくてはいけないことがあります。
いじめなどの大人が介入すべき問題でなければ、子供を信じてじっと見守ってあげましょう。
子供が悩んでいる時に親が出来ることは、アドバイスではなく安心感を与えること。
何かあったらいつでも相談できるという安心感があれば、少しくらいのことでくじけない強さを持てるようになります。
子供の悩み事への対処法・まとめ
子育ては忍耐です。
悩み事が一発で解決することはなかなか無く、もしかしたら学校に行きたくない、となってしまうかもしれません。
でも親は、それならそれでいい、というくらいのおおらかな気持ちでいることが必要です。
学校という小さな場所で子供の可能性を潰してしまわないためにどうすればいいか、そのことだけを考えましょう。