子供の思考力や表現力、創作力などを育てる活動としての自主学習はこれから更に必要になってくると思います。
自主学習の中でも、ネタ探しが大変なものの一つとして、新聞作りが挙げられるのではないでしょうか?
テーマが決まれば、取材をして、写真などを用意して、記事を書いてできあがりとなりますが、そのテーマがなかなか決まらず困っているということはありませんか?
真っ白な紙に、何を書いてよいやら途方に暮れているという子供たちや親御さん向けに、今回はアイデアの出し方についてまとめてみました。
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まずは、ブレインストーミング!
頭が真っ白なゼロの状態から一歩踏み出してアイデアを出すためには、紙とペンを用意して、何か書いてみることがおすすめです。
書いている間に、どんどん新しいアイデアがひらめき、ネタ探しのヒントに出会えるかもしれません。
白い紙(裏紙OK)・ペン・付箋(ふせん)を用意しよう!
自由な発想を促すため、色々な色やサイズの付箋があると良いかもしれません。
自由にアイデアを出そう!
真っ白な紙の上に、頭に思いついたことを次々と付箋に書いてペタペタ貼っていきましょう。
紙が全部埋まるくらい、たくさん思いついたことを書き出してみてくださいね。
アイデアは出せば出すほど、また次のアイデアにつながったりします。
こんなアイデアは不可能だと自分で勝手に思わず、とにかく無制限に次から次へと浮かぶ限り出しましょう。
タイマーを使って、例えば、5分間を計って、真剣にアイデアを出す時間にして、集中して思いつくことを書き続けても良いですね。
まずは、理科が好きな子のための見本サンプルとして、アイデアを書き出してみました。
これは、例えばの話ですが、日頃から疑問に思っていることや、好きだな、もっと知りたいなと思うことをどんどん書き出します。
身近なところに、自主学習のネタはけっこう転がっていますよ。
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「なんでそうなるの?」
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「なぜ〇〇は○○なんだろう?」
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「〇〇って、不思議だなぁ」
このような疑問を素直な気持ちで、できるかできないかは気にせずに、まずはたくさん書くことに集中してみましょう。
ペタペタと付箋を貼って、紙が埋まったら次の作業にうつりましょう!
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アイデアをグループごとに分けてみよう!
今度は、アイデアをグループごとに分けてみましょう。
これとこれは、似ているなぁ、と思ったものは、近くに集めてみてください。
同じような内容ごとにグループをいくつか作ってみると、自分の頭の中のことがよくわかりますよ。
私の頭の中は、生き物のことや植物のことでいっぱいみたいですね。
生き物のことと植物のことをじっくり眺めて、いろいろとやってみたいことについて考えてみました。
その中で、心の中で、ビビッとくるグループを選んで、もうちょっと深く掘り下げてみることにしました。
やりたいトピックを選んで掘り下げてみる!
植物のことに興味があるので、植物についてのトピックを選んでみることにしました。
新しい紙に、植物のことに関する付箋を移動して、またペタペタ貼り付けたり、移動させたりして、アイデアを練ります。
どうやら、私は「植物の種のことや育てること」に興味があるみたいですね。
いつも食べるバナナで、種があったことが無いので疑問でしたが、種なしスイカや種なしぶどう、種なしのみかんもあります。
米は米自体が種なのかなぁ?
じゃあ、枝豆の種はどうなってるんだろう?
なんかもうちょっと調べてみたいなあ。
ということで、さまざまな植物の種のことについて調べてみたいと思いました。
その後、種無しの植物や果物についても調べてみよう。
そして、できることなら、何かを実際に種から育ててみたいと思いました。
社会科に関する子供新聞のネタ探しの例
先ほどは、理科が好きな子供さんの場合の例を挙げてみましたが、社会科のネタも、身近なところにゴロゴロしていますよ!
私の頭の中のことをちょっと書き出してみたら、楽しかったです!
これは、たった1つの例なので、どんどん自分のアイデアを書き出してみてくださいね!
出てきたアイデアを、グループ分けしてみたら、このような状態になりました。
どうやら、私は自分の住んでいる町のことを、もっと詳しく調べてみたいのかもしれません。
もう一枚!
ぜひ試してみてくださいね!
取材をしよう!
取材とは、材料を集めてくることです。
自分で決めたトピックについて、どうやって調べたらよいのか考えてみましょう。
例えば、本で調べるなら、本屋で本を買ったり、図書館で本を借りて調べることができます。
インターネットで調べることもできますね。
ただし、インターネットに関しては、真偽が不確かな情報もあふれていますので、公式なサイトや公的なものを利用することをおすすめします。
また、現場の生の声を集めるということも新聞作成には効果的で、農家の人や、知り合いの植物に詳しい人に質問したりしても良いでしょう。
取材したことを全部新聞に載せる必要はありませんが、たくさん取材をすれば、その中で特に良い情報を選んで載せることができますので、良い新聞になると思います。
絵や写真を準備しよう!
トピックに関連することについて、写真を撮っておくことは非常に重要です。
文章で伝わりにくいことは、写真を載せれば一目瞭然で、良い写真は新聞を華やかにしますね。
どの写真を使うのか?など、後で使うか使わないかを考えれば良いので、大事だなと思ったことは、とりあえず写真を撮っておき、記録として残しておきましょう。
絵が得意な人は、新聞に絵を描いても良いですし、写真を何枚か貼ると、カラフルで視覚にも訴える良い新聞になるでしょう。
参考となる「子ども新聞用テンプレート」
自分で作成しようかと思いましたが、無料でテンプレートが利用できる「高知新聞」さんの良いサイトを見つけましたので、そちらを参考にされてみてはいかがかと思います。(2020年5月14日現在)
子供用新聞の新聞レイアウト例のページ(高知新聞)
新聞は伝えたいことから書く!
以下は、新聞の構成についての内容です。
新聞の書き方については、各学校の指定する書式を優先してください。
新聞は見出しが大事!
大見出しは特に、読む人が「おおっ?なんだろう?」と興味をもってくれそうな言葉を選ぶと効果的です。
自分が、取材をして、一番驚いたことや、これはみんなに絶対知ってほしい!と思うようなことを見出しに持ってきましょう。
嘘や過大な表現はいけませんが、普通の言葉を使った普通の見出しでは、読者は最後まで読んでくれないかもしれません。
伝えたいことを、ギッシリと詰め込んだ見出しを考えてみてください。
リード文の後に各トピックへ
そして、リード文といいますが、見出しの次に、一番伝えたいことを最初に書いてしまいます。
後から具体的な説明や、それにまつわるトピックについて詳細を書いていきましょう。
記事を書く際は、自分の言葉で短くわかりやすくまとめることが大切です。
新聞はスペースが限られていますから、全てのことを詰めこむことができません。
たくさんの取材の中から、一番大事だと思うことを選んで、読む人にとってわかりやすく書くようにしましょう。
スペースや文字数を確認して、何回か下書きをしておくと安心ですね。
コピペ禁止・引用は「 」カギカッコで
当然ですが、本やインターネットから文章をそのまま写すコピーアンドペーストをやってはいけません。
子供新聞で罰せられることはありませんが、社会に出ると、著作権法という法律がありますので、誰かの文章を勝手に使うことはいけないことですので知っておきましょう。
例えば、取材をして、誰かの言葉をそのまま使う際には、引用のしるしであるカギカッコを使って表現しましょう。
最後に感想
自分の感想や意見は一番最後です。
取材して感じたことや、苦労したことなど、素直な気持ちで表現してみましょう。
自主学習で子供新聞を作ろう・まとめ
今回は、新聞作成のためのアイデアの出し方を中心にご紹介しました。
良いアイデアが生まれて、しっかりとした取材を行えば、良い新聞ができること間違いなしです!
ぜひ自分だけのオリジナル新聞を作って、多くのお友達に楽しんで読んでもらって下さい。