どんな習い事も向き不向きがあります。
そろばんの場合、検定試験に合格してどんどん進級する生徒がいる一方、なかなか進級できない生徒もいます。
そのため、「そろばんに通わせているけど、なかなか上達しない。もしかしてそろばんに向いていないんじゃないか」と悩んでいるパパ、ママもいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回はそろばんの向き不向きについて、現役そろばん講師である私が指導経験をもとに紹介します。
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そろばんに向いている生徒の特長
そろばんに向いている性格を3つ紹介します。
このような性格の生徒は、そろばんを始めてもどんどん伸びていく可能性が高いといえます。
集中力がある
そろばんは集中力がないとなかなか正答にたどり着けません。
特に、検定試験では最低でも20~30分間、問題と向き合わないといけませんから、集中力がない生徒は後半の問題で集中力が切れてしまい、ミスが多くなります。
集中力がある子は正答率が高く、どんどん先のステップへと進みやすくなります。
負けず嫌いな性格
そろばんは制限時間のある中で正確さとスピードを競う競技でもあります。
そのため、負けず嫌いの性格の子は、人より良い成績を取ろうと頑張ります。
検定試験に合格できなかった時や、思うように問題が解けなかった時、悔しくて泣いてしまう生徒もいますが、こういう生徒は間違いなく伸びます。
特に友達と一緒に通っている場合でも、友達同士で競い合い、どんどん上へ行きたい、友達に負けたくないという気持ちが出てきますので、そろばんがとても上達します。
素直な性格
そろばんに限った話ではありませんが、素直な性格の子は、何事においても上達する傾向にあります。
そろばんの指使いや解き方など、先生のアドバイスに従って、悪い癖を素直に直せる生徒はそろばんが上手くなります。
反対に、先生のアドバイスに耳を傾けず、最初から自分のやり方を通してそろばんを解く生徒は、ミスをしやすかったり誤ったそろばんの使い方が染みついたりして、なかなか上達できません。
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そろばんに不向きな生徒の特徴
そろばんに向いている特徴がある一方で、不向きな特徴というものもあります。
ただ、成長していく中でその特徴が変わってくることもありますので、初めから諦める必要はありません
落ち着きがない、気が散りやすい
落ち着きがなく、友達とすぐにふざけてしまう場合は、そろばんの習熟度もあがりません。
授業がなかなか進まず、先生に注意されるということも出てきます。
そのような場合、近所の他のそろばん教室に通わせるのも一つの方法です。
友達や同じ学校の生徒が少ないので、気が散ったり、友達とふざけることは少なくなります。
机にじっと座っていられない
机にじっと座っていられない子は、注意力も散漫で、そろばんの問題を解くこと自体が難しいでしょう。
ただ、小学校の授業中にはじっとしていられない生徒でも、そろばんの時間だけは集中力を発揮し、どんどん上達していくという子もいます。
また、最初は机でじっとしているのが難しい子でも、徐々に慣れて問題が解けるようになる子もいます。
最初からそろばんができなくても、不向きであるとは一概には言えませんので、しばらく様子を見てみるのが一番です。
計算など勉強にあまり興味がわかない
もともと計算や勉強自体に興味がわかず、運動など体を動かすことが楽しいと感じる生徒もいます。
学習面での習い事より、サッカーや水泳など体を動かす習い事に通わせた方が長続きするタイプです。
そろばんに向いていない?と思っても見守ることも必要
長期的な視野も必要
お子さんをそろばん教室に通わせてみて、「もしかしたらそろばんに不向きなんじゃないか」と思ったとしても、ぐっと堪えて見守ることも大切です。
はじめは集中力がなかったり、そろばんが進まなかったりすることもあるでしょう。
しかし、子供の成長は早いものです。
ふとした瞬間にいつのまにかできているようになっていると感じることがあります。
また、一年経ってみると、集中力が格段についたという生徒もいます。
練習を積み重ねることで成長が垣間見える
むしろそろばんであれば時間をかけて練習すれば、スピードの個人差はあれ、誰でも上達していきます。
はじめは5割しか取れなかった問題でも、次第に7割…8割…と正答率もあがります。
小さな成功体験を積み重ねることができるので、計算が苦手な子や勉強が得意でない子にこそ、そろばんをやってみてほしいところです。
そろばんの向き不向き・まとめ
そろばんの向き不向きは練習の積み重ねで解消される部分が多くあります。
お子さんにしても、伸び悩んでいるときは、無心にひたすらそろばんの問題を解くことを繰り返していたら、いつの間にか上達していた、ということもよくあります。
気長にお子さんの成長を見守るぐらいの心持ちで見てあげたほうがよいでしょう。