うちの子、全く勉強ができないんだけど、これで大丈夫なのかしら?と心配しつつも、どうすればいいのかわからなくて困っていませんか。
勉強はできた方がいいですね。
出来て損をすることはありません。
勉強できない子を放置しておくと将来どうなるのか、それを知れば「何とかしなくちゃ!」と思うでしょう。
スポンサーリンク
勉強できない子は将来どうなるのか
勉強できない子がそのまま大人になったら将来どうなるのか、ということについて考えてみましょう。
ひと言でいうと、「勉強ができないこと=人生の選択肢が減ること」です。
行ける高校が制限される
中学まではどんなに勉強ができなくても誰でも行くことが出来ますし、卒業も出来ます。
成績表がオール1でも卒業できます。
しかしそれでは次のステップに支障が出ます。
高校は公立だって試験がありますし、誰でも行けるわけではありません。
その地域で偏差値が最低ランクの高校にしか進むことが出来ないでしょう。
進めればまだいい方かもしれません。
偏差値が最低ランクの学校にもメリットはたくさんあります。
しかし、向上心や知的好奇心など、これから大人になって社会で生きていくために必要なものが育まれにくいというデメリットがあることも確かです。
中にはどうせ授業を聞いていないからと適当に授業をしている先生もいますし、将来はどんな方向に進むべきか等、進路について真剣に考えてくれる先生も少ないでしょう。
これでは子供の将来は大きく制限されることになります。
人生で一番多感な時期に、どんな高校に行くかということは、子供にとってとても重要なことです。
就ける仕事が制限される
行ける高校が制限されているということは、大学進学もあまり望めないでしょう。
学歴不問の仕事はまだまだありますし、独立して仕事をしてこうと思ったら学歴は関係ありません。
しかし、現実には大卒しか採用しない会社や公務員の職種があることは確かです。
この会社がいいなと思っても、高卒では面接を受けることすら出来ません。
勉強ができないと、就ける仕事が制限されることになります。
また、学歴はなくても勉強さえ出来れば資格を取るなどして自分で可能性を広げていくことは出来ますが、そもそも勉強ができなかったらその可能性すらなくなってしまうということです。
スポンサーリンク
地位も収入も上がらない
大人になってから心を入れ替え、必死に勉強したとしましょう。
しかし、高卒で入社した人と大卒で入社した人とでは、どんなに頑張ってもその後の昇進に違いが出てきます。これは現実です。
特に公務員は入り口の時点から進むルートが違っていることが多いので、何年働いても上がれる地位に制限があり、当然のことながらそれは収入にも影響してきます。
最近では学歴などにこだわらず、結果だけで評価をするような会社ももちろんありますが、日本ではまだまだ少ないといえるでしょう。
東大卒や京大卒がたくさんいる中でそれらの人を抑えて高卒で社長になる、なんてことはあまり無いと思います。
勉強をして来なかったツケは一生付いて回ると思った方がいいでしょう。
困難を乗り越える力が足りない
なぜ子供の頃に勉強をしなかったのか、勉強が面倒だったとか、嫌いだったという子が多いと思います。
勉強の出来る子だって、受験のための勉強が大好きでやっているなんて子は少ないものです。
誰だって学校の勉強はつまらないし、やりたくないと思っています。
でも、それが今必要なことだからと思った子は、その面倒なことをどうにかこうにかクリアしてきたわけですね。
その力は大人になった時にとても役に立ちます。
好きな仕事に運良く就いたとしても、楽しいことばかりではありません。
イヤなこと、面倒なことはたくさんあります。
これまで勉強を頑張ってきた子は、イヤなことや面倒なことをいかに乗り越えていくか、勉強を通してトレーニングを積んできていますから、仕事の面倒なことも工夫して乗り越えられることが多いものです。
反対に、イヤなこと、面倒なことから逃げてきた子は、大人になってもそのまま。
仕事で困難にぶつかった時に乗り越えられずに逃げ出してしまう可能性があります。
勉強できない子に親がやるべき3つのこと
今の日本では、一定の年齢になれば小学校へ入り、同じような勉強をします。
スタート地点はほとんど変わらないわけで、それがなぜ「勉強ができない」という状態になってしまうのか。
そこに気づいて早めに対処することで、勉強が出来るようになっていくはずです。
できないのではなくやり方がわからないだけ
勉強が出来る子は、自分なりの「やり方」を見つけるのが上手です。
逆にできない子はそのやり方がわからない。
だからやみくもにできない問題を解いて間違えて、さらに自信をなくすという悪循環。
まずは基本の「教科書を読む」というところに戻り、1つ1つ段階的に克服していくしかありません。
そして苦手なところは反復練習をするとか、何度も書いて漢字を覚えるとか、その子なりの「やり方」を確立していくことが必要です。
そこは親がしっかりサポートしてあげてください。
どこでつまづいているのかを把握する
勉強ができない子には決して怒ってはいけません。
怒っても出来るようにはならないからです。
算数でも国語でも、どこが出来ていないのか、何を間違えているのか、丁寧に見てあげてください。
そうすればつまづいているポイントがわかるので、対処法もわかってきます。
九九の前にそもそも繰り上がりとか繰り下がりの計算がしっかりできていないとか、苦手なポイントが見えてくればそこまで戻って復習をします。
そして1つ1つやり直していけば、必ず出来るようになります。
親が諦めない
私の子供だからどうせ勉強したってたいして成績は上がらない、なんて親が諦めてはダメです。
そんな態度では子供は余計にやる気をなくします。
親も勉強ができないと思うなら、親子で一緒に頑張ってみましょう。
一緒に漢字ドリルや計算ドリルをやってみましょう。
親子で漢字検定を受けてみるなどの目標を作るのもいいと思います。
大事なことは親が子供のやる気を引き出してあげること。
すぐに結果が出なくても、焦らず二人三脚で頑張っていきましょう。
小学生のうちなら何とかなる
学歴がなくても就ける仕事はあるとか、大人になってからでも何とかなると甘く考えている親御さんも多いと思います。
たしかに、仕事と学歴は関係ありませんし、大人になってから学び直すことだってできます。
人生はずっと学びの連続で、子供のうちだけ勉強しておけばいいということでもないですから。
しかし、それでは時間のロスが大きすぎます。
社会に出た時にその人の価値を簡単に判断する材料として、学歴だったりテストの結果が用いられます。
それを持っていないということはマイナスからのスタートということになり、自分の理想通りに生きていくということはなかなか大変。
やりたいことをやって生きていく、人生の選択肢を広げるためにはやはり勉強が出来るにこしたことはありません。
小学生のうちなら間に合います。
まだ学力の基礎を作っている段階ですから、中学、高校と進む前に、勉強をする習慣をぜひ付けてあげてください。
勉強できない子の将来・まとめ
勉強より大事なものがあるといって勉強をおろそかにすることは、例えば、お金より大事なものがあるといってお金をないがしろにすることと同じです。
性格の良さなど点数で計れない大事なものはたしかにたくさんありますが、だからといって勉強をしなくていいということにはなりません。
人間性も大事、同じくらい勉強も大事です。
それは勉強を通して、社会で生きるための力が身につくからです。
苦手なことから目を背けないで、親子で一緒に立ち向かっていきましょう。
きっと大人になってから「あのときちゃんと勉強しておいて良かった」と思うはずです。